数日前にイスラム過激派組織ハマスによるテロがあった近所の学校から招かれ行ってきました。
学校は私立でとてもちいさく、お世辞にも裕福ではありません。
東エルサレムという地域は治安が非常に悪いところです。イスラエル人は一様に「あぶないから行くことをお勧めしない」と言います。
まさに東エルサレムはアラブ人、つまりパレスチナ人の地域なのです。
この地域の子供たちには娯楽がなく、本当に我々の到着を楽しみに待っていてくれました。
パレスチナ人とユダヤ人の間にある憎しみの連鎖と溝、その深さとその構造の複雑さは、外部からは到底理解できず、実際に現地で、現地の人に会い、現地の人の話をきき、現地の人の生活をみなければわかりません。
とにかく、ここに存在している「分断」は深刻です。
東エルサレムのパレスチナ人は、西エルサレムには近づきません。
西エルサレムは殆どイスラエル人ばかりの地域。娯楽施設や映画館など、すべて西側にあります。東の人は、西にいけば何らかの衝突になるので、いくことをさけ、西に住んでいるイスラエル人は、危ないからという理由で東には近づきません。
けれども、わたしたちは日本人なので、双方の民族から大歓迎されます。
東エルサレムは確かに治安が西ほどよくないはずです。
それでも、日本人はイスラエル人のようには扱われないのです。
むしろ、我々が日本人だと知ると、みな一様に笑顔で迎えてくれます。
中東こそ、日本人が最も歓迎される場所なのです。
子供たちの目は純真で、その笑顔は本当に天使のようでした。
パレスチナのみんなに「上をむいて歩こう」を大合唱してもらいましたよ。
あ、HEAVENESEの曲で、坂本九さんの曲ではありません。念のため。
終演後、学生たちが、彼らの民族ダンスを披露してくれました。
最後は一緒に踊って、お祭りです。
日本人とパレスチナ人が一つになって、うたい、踊り、憎しみよりも、愛することを選ぶことの勇気を讃え合い、大いに励まされたひとときでした。