思えば、2014年のHEAVENESEは、赤坂BLITZで始まりました(2/25)。
そのときは前日乃木神社で奉納演奏、乃木會館でHEAVENESE BRIDGEをやった翌日に赤坂BLITZ公演。
今回も前々日、静岡でパネルディスカッションがあり、なか一日で赤坂BLITZ公演。
メッセージと音楽のエンターテイメント、これは完全にHEAVENESEの専売特許となりました。
晴れ渡る大江戸東京、しかし寒さは厳しく「関東地方は雪」のニュースがネットには見え隠れしました(降りませんでしたが)。
年の瀬、それでなくても多忙な中で沢山の御来場心より感謝申し上げます。
HEAVENESEのショーは必ずこのナレーションつきの映像から始まります。
古代セム民族がシルクロードを経て、倭の国に渡来したという壮大な歴史ミステリーを解説するドラマチックな映像です。
ナレーションに続き、天空から飛来する重厚な箱。その箱の扉が開かれると飛び出す色とりどりの光り。
そして浮かび上がる巻物。
古の謎が記された巻物が炸裂するといよいよ壮大な歴史エンターテイメントショーの始まりです。
HEAVENESEは、古代から受け継がれて来たジャパンスピリットの謎を解く「語り部」として登場するというのがコンサートの設定なのです。
ステージが暗転すると虚無僧が登場し尺八を吹き鳴らします。
ここまではいつものオープニング。
しかし今回は、この後にスペシャルな演出が待っていました。
ステージの下手から、HEAVENESEの振り付けを担当している新井風味のHIDETOMO、そして、上手からHIROKOが静々と登場。
ステージ中央にさしかかると、HIDETOMOが日の丸の旗を持ち華麗に舞い始めました。
二年前の東京国際フォーラム公演を観て下さった方は「あ、あのときの」と思っていただいたはずです。
そうです。日本を導く天照大神役としての神舞です。
さあ、いよいよ2014年最後のHEAVENESEショーの始まりです!
今回ハマり過ぎていると賞賛の嵐、忍者アクロバットチームのリーダー門田司の侍所作(しょさ)。
平和の為にみずから自分たちの存在を打ち消した侍、それが隠密、忍者です。
彼等の活躍なくしては、260年も続いた天下太平の江戸時代もありませんでした。
戦いの象徴のような彼らこそ、実は何よりも平和国家日本の立役者なのです。
それを表したオープニング。
そして、今回はクライマックスが最初にやってきます(!?)
忍者がうやうやしく見守る巨大な箱の中から、HEAVENESEのメンバーが光に包まれて登場。
この演出は7月の六本木公演でもありました。
映像と連続して観ていた方なら分かるでしょう。
映像に登場した箱がステージに。そしてそこからボーカルチームが登場したのです。
かつてHEAVENESEオープニングナンバーの代名詞だったALL OF MEから、完全に移行した新たなるオープニング曲、GET UP。
ALL OF MEよりエキゾチックで、ツイン三味線から始まる和のテイストも含まれつつ、しかしファンキーでアグレッシブなナンバー。
赤坂にはラッパー、Sr.ゲインも合流。。
一日置いて3日目のステージ、しかも前月はイスラエルで行動を共にした2週間があります。
いまのHEAVENESEに全く死角無し。過去最強のステージを予感させるグルーヴが赤坂BLITZを包みます。
しかも、照明は、HEAVENESEの全てを知り尽くしたチームラボの小笠原さんが率いています。
音と光の圧倒的なパワーで早くもHEAVENESEは赤坂制圧!大江戸無血開城なる、なのです!
HEAVENESEの中では異質のJ-POP感があふれる1曲。
しかし、その真意は伊勢参拝がテーマのジャパニーズ・トラディショナル。
スクリーンに浮かび上がる伊勢の映像と歌詞を、観衆はひとつひとつ噛み締めながら目で追い、共に振り付けを踊ることで心一つにお伊勢参り。
幕末に活躍した日本女性の強さと美しさを歌い上げた楽曲。マレの幕末トークの間に女性陣のみ衣装を着替えて再登場。
本作は、ダンスチーム新井風味の協力無しにはあり得ない曲です。
常々、日本人の美しさをいかに表現すべきか取り組んでいる振り付け師、HIDETOMOの和洋ダンスユニット新井風味との出会いはHEAVENESEのかけがえの無い財産。
HIDETOMOが信頼する一番弟子HIROKOの振り付けと監修が、楽曲の魅力を際立たせています。
この曲のためだけに用意された屏風に映る灯りと、衣装と、特別に制作された映像が織りなす妖艶さの中にある気品と力が、この夜の前半のハイライトです。
2014年のHEAVENESEを語る上で欠かせない新曲。
ユニバーサルな世界観は、天地創造の不思議へと人々を誘い、幻想の世界を彷徨わせてくれます。
エンディングは、リズムに合わせボーカルが一人ずつステージを去ると、力強いドラムと担ぎ桶太鼓の3人が時の流れを刻み、そのまま和太鼓デュオソロに展開。
暗転した舞台に再び太鼓のリズムが刻まれると、忍者6人衆が所狭しと走り回り、宙を舞い、息つく暇のないアクロバット。
HEAVENESEのライブをきっかけに結成されたチームタドタが繰り広げる忍者ショー。
忍びの世界の躍動と、ひと呼吸でも間違えれば崩壊する和の心をアクロバットで演出!
そして、HEAVENESEのショーでは欠かせない一曲。
太鼓奏者Makoto作による3N1。三つの別々のパートが織りなすアンサンブルが一つの楽曲を生み出しています。
この曲は、古来から受け継がれた神道の最も大切な奥義である「造化三神」をあらわしています。
古事記序文に「三神造化の初めなり」と記されています。世界は万物の主催者である三神によって生み出されたという神道の奥義の根幹です。これはキリスト教の「三つにして一つの神(三位一体)」にもつながるユニバーサルな考えです。
和太鼓奏者ではないメンバーがみなバチを持ち、全身全霊で太鼓をたたくこの曲によって、太鼓チームではないHEAVENESEですが、もはや太鼓のグループとして名乗りを上げてもいいのではないかと噂されている(?)のです。
さてさて、過去最高傑作と評判の高い(!?)今回の寺子屋コント。
江戸時代に識字率世界一だった日本の知性は、全国津々浦々に広がっていた「寺子屋」があったからです。
このコーナーは、笑いによって寺子屋文化を紹介するというシリーズで、今回ではや第6弾。
今回のテーマはマジック(手品)
・いつものように悪ガキ生徒に先生登場
・「今日は手品を勉強します、フロム・アメリカ!ミスター、ナカ・ゴエモン!」という紹介に、謎の笑顔のマジシャン中(なか)さん登場。
・華麗なテーブルマジックを披露
・そこに、俺にもやらせろとリュウがトランプを強奪、華麗にネタばらし失敗
・続いてベース市川、サックス小池もマジックにチャレンジ、そこそこウケを取りました!(拍手)
・マレ、ホリコーも加わり光のキャッチボールなど、これはひょっとしてHEAVENESE新境地開拓かという展開。
・しかし、最後はプロマジシャン中さんの驚異の無重力テーブル!場内感嘆、悪ガキ生徒も喝采
・まてまてまて、と、「俺もやるから!」と、先生が最後にスーパーイリュージョン!これは凄かった、、、、けど詳細はここまで。
いつかどこかで、またご覧にいれます!
マジシャンは「なか。たつや」さん。
HEAVENESE BRIDGEの常連さんで、HEAVENESEの良き理解者で応援者。
マギー審司のデカ耳は彼の作品なんですよ!
アメリカツアーで大絶賛されたクミコが歌うアメージンググレース。
世界中で、多くの人に歌われている言わずと知れたゴスペルの傑作。
小さな体から圧倒的声量で歌い上げられる日本人離れしたクミコ流のこの曲は、アメリカツーアでも、アフリカ系アメリカ人たちから
絶賛されました。ハーレムの熱狂は今でも忘れられません。
そして、今回招待客の中にいたアフリカ諸国の大使館関係者の方々からもとにかく絶賛されました。
「クミコはアフリカ人のように歌う!」と。
イスラエルから帰ってきたHEAVENESEが、どうしても皆に伝えたかったこと。
思いがけない出会いをした、イスラエル国民的スーパースターIdan Raichel(イダン・ライヒェル)のヒットナンバー「Mi'Ma'amakim」に込めれらた平和への想い。
テロが日常の中東を歩き、平和の尊さを体感したマレが語るメッセージは、文字通り世代を越えて伝えられるべきなのです。
和と西洋の融合を描き続けてきたHEAVENESEに、新たな軸、中東が加わった記念すべき一曲。
かつてMarreというソロアーティストでデビューし活動していたマレのデビューアルバムにおさめられていた名曲が
時を経て甦りました。
かつては若い男の未来への決意を歌い上げた曲が、セルフカヴァーの際に、国を想う大人の男の姿を描く曲にスケールアップしました。
まさしく現在のHEAVENESEのメッセージそのもの、HEAVENESE BRIDGEで訴えている思いそのものです。
言わば、Together第2章でしょうか。
クライマックスの光の洪水は、チームラボ小笠原さん執念のライティング!
今年1月8日に急逝したヘブニーズの生みの親アンドレ・クラウチプロデュースによる押しも押されぬHEAVENESEの代表曲。
民謡のエッセンスとコンテンポラリーブラーックゴスペルが見事に融合した傑作。
外務省と共に本公演をバックアップしてくれた首都圏のテレビ局TOKYO MXテレビのピックアップナンバーにもなった、HEAVENESE今年の代名詞「生まれる前にいた場所へ」
一昨日の奇跡の大合唱に続いて、この日も巻き起こった「あなたにかえろう」の大合唱。しかもオールスタンディング。みんな立ち上がりました、みんな歌いました。
静岡の大合唱以来、この曲には不思議な力が備わったようです。
活動を開始して以来、ステージ上の顔ぶれは様変わりながらも、一貫して変わらない姿勢とメッセージ。
そして今までのHEAVENESEの歴史で最強のメンバーたちチームワークが作り上げる「和」の心のエンターテイメント。
シーラEをして、「ライフスタイルが創り上げる音楽」を忘れない限り、どんなに会場が大きくなっても、このHEAVENESEの輝きは失われないと思います。
赤坂ブリッツにおいて、2014年最後のライヴをここに完結出来ました。
後援をして下さった、外務省、TOKYO MXテレビ様、及び関係各位の皆様。
そして今回は10カ国41名の駐日大使が、誰一人中座せずに最後まで観て下さいました。
本当に、心よりお礼を申し上げます。
と、終わると思いきや!
カーテンコールの喝采を浴びながら、HEAVENESEのメンバーがゆっくりと舞台中央の階段を上がります。
その先には、あっ、あのオープニングの箱です!
箱の中に帰っていくHEAVENESE。
そして、CGはその箱が時空を超えて飛び去るのです。
どうやらこの箱に、HEAVENESEのメッセージの奥義が隠されているようです。それは、、、
また次回のお楽しみ!
最後はスピルバーク級の演出で幕を閉じた、HEAVENESE赤坂BLITZ公演。
映画でもない、ミュージカルでもない、もちろんただのライヴでもない、前代未聞のエンターテイメントはいかがでしたでしょうか?
さあ、この勢いでいよいよ来月(来年)は関西初上陸です!