米国ツアー3回(2011〜13)と中東イスラエルツアー(2014.10)を経て、文字通り世界を駆け巡る音楽一座となったHEAVENESEに
とって、意外な事に国内ツアーは初めての経験。日本精神を世界に発信することを目的に活動しながら、
実は、最も日本精神を知らなくてはいけない(知らされていない)国こそが日本。
アメリカデビュー以来、海外に重きを置いて活動してきたHEAVENESEは、満を持して国内ツアーに踏み出したのです。
2014年12月から2015年1月と、年をまたいで組まれたツアースケジュールは、その始まりが尾張名古屋、そして駿府の静岡、江戸東京。
毎週水曜日に行われているトークライヴ『HEAVENESE BRIDGE』でも語られている江戸、幕末、開国の時代絵巻を辿る心憎い旅程。
勿論これは会場やスケジュールの都合でそうなったのですが、ツアー最終地点が
京都(2015.3.15)となった時、
HEAVENESE初の国内ツアーのテーマは決定づけられました。
「平和の都市」という意味のエルサレム市で初のJAPAN WEEK大トリを飾った
HEAVENESEが、同じく『平安の京』つまり京都を目指しその平和巡礼を完結させる。
いちいち神がかったスケジュール(後援会会長談)こそが、HEAVENESEの歩む道を示すものとなったのです。
さて、初日名古屋は全てが未知数。全く一度たりとも演奏をしたことがない場所。
果たしてお客さんは来るのか?受け入れてもらえるのか?
しかし、そんな心配は、今までの米国ツアーN.Y.のストリートライヴ、エルサレム市内の東エルサレム・アラブ人地区ライヴを経験してきたHEAVENESEにとって「いつか来た路」。
早速、前乗りのメンバーが名古屋市内でストリートパフォーマンスとチラシ配りを敢行、何と前日知り合った通行人の方が、来場してくれたのです。
この一人の人に会う為に、私たちは名古屋まで深夜の高速をとばしてきた。
これは、HEAVENESEが今後どれだけ大きなバンドになっても、どれだけ大舞台で活躍するようになっても変わらない姿勢(アティテュード)です。
雪も降りそうな名古屋の寒空のもと(翌週大雪だったそうです)、老舗のライヴハウス名古屋ボトムラインには100人に及ぶ来場者が集まり、熱気溢れるステージが繰り広げられました。
それはどこか米国ツアーで経験したカンザスのGEMシアターの夜を彷彿させるものがあり、新たなHEAVENESEロードの始まりに相応しい夜となりました。
そして翌日がグランシップ静岡。
深夜移動、短い睡眠時間、そんなメンバー達の前にそびえ立つ巨大な5000人収容の会場。
集まった観衆は3000人、一夜にして30倍の観客の前に立ったHEAVENESE。
全てにおいて広い、高い(天井は5階上)、大きい。
和太鼓メンバー関根まことがこの日の為に持ち込んだ、個人所有ギネス記録申請中の大太鼓も、可愛らしい五月人形のセットに見えてしまいます。
しかし、この巨大ホールで全く遜色無いパフォーマンス、いえ存在感をステージで魅せたHEAVENESE。まさしく未来への夢を見ることができました。
N.Y.遠征同様、過酷な移動にも快く帯同してくれた、忍者アクロバットチームTEAM TADOTAが弾けるように飛び回り、魂の友と言える振り付け師、HIDETOMOよるダンスチーム「新井風味」のメンバーが華麗に舞う。
縦横無尽、立体的にステージを創りだすHEAVENESEのライヴパフォーマンス。
そして、中東イスラエルの話しから、静岡で翌年に控えた家康400年祭への思いを語るリーダーマレのメッセージは、人々を時空を超えた歴史ロマンの世界に誘いました。
そして、この日の最も大きなテーマであり、HEAVENESEの活動を最も良く表したといえるイベントが
現役外務副大臣城内実氏と、主催者である静岡市長、田辺信宏氏と、HEAVENESEリーダーマレによるパネルディスカッションです。
HEAVENESEリーダー、マレは常々「我々に支持政党は無い、要は人(ひと)なのだ」と語っています。
特定の政治団体には与する事無くても、人間として通じ合い応援し合う、魂の友は存在するのです。
そして、静岡から東京に戻り1日置いて、2014年最後の大舞台となったのは我らがホーム赤坂BLITZ。
リーダーマレが「歌っていても非常に心地よい」と自ら語る、まさしくHEAVENESEの為のような舞台。
年の瀬の忙しい中、会場を埋め尽くしたお客様を前に、
10月のイスラエルツアー、そして名古屋、静岡というタイプの違う2公演を経て、心身ともにキレているHEAVENESEの現段階集大成といえるライヴになったのは言うまでもありません。
これは来場10カ国41名の駐日大使が、誰一人中座せずに最後まで観て下さったという事実が物語る通り。
国も人種も立場も全く違う多数の人間が、心を一つに興奮し、感動し、笑い、泣いた。そんなステージを実現出来ました。
今回の公演を外務省と同様に後援して下さり、番組出演や宣伝を大きくして下さった、東京MXテレビ社長河内氏も来場下さり、「全てにおいて水準が高い」とお褒めの言葉を頂いたのですが、
私たちはその言葉に驕ることなく、音楽一座としてのパフォーマンスと精神を磨き上げていかなくてはなりません。
いみじくも「これからは精神大国を目指すべき」という城内議員の言葉の通り。
音楽の世界から、政治、教育の世界まで、全てを駆け抜けるエンターテイメント一座HEAVENESEの道が、今回の国内ツアー前半で大きく開いたと言えるでしょう。
※最後に国内ツアー開始を前に逝去した、HEAVENESEの良き理解者で応援者だったリダーマレの義姉石井節子さんに、
このツアー前半の成功の喜びを捧げます。