ずんぐりした白人女性が、南部連合支持者の旗を首にぶらさげ、通りの向こう側の黒人男性に向かい差別的な言葉を叫び始めた時、親として間違った選択をしたのではないかという思いが浮上した。カンザスシティー中心部で開かれたネオ・ナチ主義者のクラウン・フェスティバルに、12歳の肌の黒い我が娘を連れてくるべきではなかったと思い始めたのだ。 しかし今は、彼女が『無知』と『憎悪』とはどういうものかを身を以て知るには良かったのではないかと信じている。 「私、あいつの歯を全部おってやりたかったわ!」 聡明な我が娘は辛辣にそう言ったのだ。 しかしこの問題に関する限り、愚か者を人々の間から排除してしまうことも、解決するために議論をつくすこともできはしないのだということを知るには、彼女はまだ幼すぎた。いかなる論理的な学識も、史上最悪な政治的な過ちを信奉する人に対して何の影響も与えることはできない。それこそが、ぼんやりとしか歴史を理解せず、膨大な知識にアクセスする術を持たない白人至上主義者にとってのナチス主義である。 それに比べ、前日の夜に別の娘と参加したイベントはまるで別世界だった。 その夜のコンサートは、私の想像を遥かに超えるものだった。どうしてあの内容を想像しえようか。HEAVENESEとは、アメリカンスタイルのゴスペルと、伝統的日本の音楽を融合させたグループなのだ。しかも音楽だけではなく、サムライの剣術が演じられたり、"忍者ブラック"に身を包みマスクをして走り回るステージクルーがいる。それらは、まったくもってユニークなものだった。少なくとも私の人生経験上、見たことも聞いた事もないタイプのものだった。 最初、私はまごついた。というのも、私は説教を快く受け入れるタイプの人間ではないからだ。 この夜のテーマは、翌日出向いた人種差別主義者の憎悪に満ちた催し物とは異なり、愛、調和そして相互理解についてだった。 南部連合支持者の旗を身にまとい、白人至上主義の同胞に会いにアーカンソーから車を走らせて来たと語るビッグママは、「ジーザスがあなたを愛したとしても、私は愛さない!」と叫んでいた。彼女のように考える人にとって、これは正しく聞こえるに違いない。 しかし私は、十字架の上で苦しみもだえたイエスについて語ったHEAVENESEのリーダーの考えと、敵を愛することについてのメッセージに共感した。 「父よ、彼らを許したまえ。彼らは何をしているかわからないのです」
To reach Tony Rizzo, call 816-234-4435 or send email to trizzo@kcstar.com Comments The Kansas City Star is pleased to provide this opportunity to share information, experiences and observations about what's in the news. Some of the comments may be reprinted elsewhere on the site or in the newspaper. We encourage lively, open debate on the issues of the day, and ask that you refrain from profanity, hate speech, personal comments and remarks that are off point. Thank you for taking the time to offer your thoughts. The Kansas City Star uses Facebook's commenting system. You need to log in with a Facebook account in order to comment. If you have questions about commenting with your Facebook account, click here
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