パネルディスカッションを終えて(HEAVENESEリーダー マレ手記)

田辺静岡市長、そして、城内実外務副大臣と、このような形で対談をさせていただけたことは本当に光栄なことだった。
城内副大臣は、選挙戦を戦い浜松で圧倒的な強さを見せて当選した翌々日で、挨拶周りなどの忙しいときにもかかわらず、もともと入っていた予定を変更することなく、わざわざ新幹線で静岡入りして下さった。

終演後、HEAVENESEのメンバーもスタッフも懇親会に呼んでいただいたので駆けつけたが、CDやDVDへのサイン会や着替えなどで、到着するのが遅れた。
それにもかかわらず、城内先生は新幹線の時間を遅らせて待っていて下さった。
本当に頭が下がる。田辺市長はじめ、後援会の方々の計らいにも感謝だ。

城内先生には大変お世話になっている。
田辺市長との出会いも城内先生を通して与えられた。
城内先生とは、僕が最も信頼する長年の友人を介して出会った。彼は城内先生の地元浜松で、先生を応援している一人だ。
「マレは城内さんとは絶対に話があうはずだ」と、強く紹介して下さったことで、多忙の城内先生がわざわざ時間をあけて下さった。
お会いしてすぐ何かがクリックして、それ以来、城内先生は心からHEAVENESEを応援して下さっている。
初めは、「ミュージシャンは変な人が多いから会うのはいやだなー」と思っていたらしい(笑)

政治の世界は腹黒い。しかし、腹黒いことを「あっかんべー」しながらできてしまう人でなければのしあがれないと言う。
きっとそうなのだろうなと思う。
しかし、そんな中で城内先生も、田辺市長も、後援会の人々が「正直すぎる」と苦笑するほどのお人好しだ。
個人的に接していて、そのお人柄の良さがにじみ出ている。
腹黒いことができない人であり続けてほしいと心から願う。

城内副大臣は信念の人だ。
小泉政権が放った郵政選挙のとき、信念を曲げずに最後まで政権に反対して、刺客として送られた片山さつきに破れて浪人した。
その後の生活はとても苦しかったと述懐している。明日のお米にも困ったときがあるほどだという。
それでも、最当選を信じて。地道に地元を大事にする活動を展開し続けた。
そして、今や外務副大臣である。
大国ばかりではなく、小さな国を大切にしなければならないと、外務官僚時代から、おもいやり外交を続けてきた信頼は大きく、彼の政治パーティーには毎回80カ国以上の駐日大使が集まる。
そんな中でHEAVENESEは演奏させて頂いている。

安倍政権は、右傾化しているとか、戦前に逆戻りしているとか、とかく危険視されるむきがある。
そんな政権にあって、間違いなく将来総理大臣候補になるであろう城内先生に関していえば、その心配は全くない。
安倍首相とは個人的にお話させていただいたことがないが、城内先生とは、個人的に接し、何度もお話させて頂いている。
公にできないアフレコ発言もきいてきた。

彼は日本を軍事大国にしたいと願っていない。
日本が保持してきた「和を持って尊しとなす」という精神性の素晴らしさを自覚することによって、文化精神大国として世界の光りとなり、平和に貢献するべきだと心底願っている。
偏狭な民族主義者でもない。
経済復興も大切だが、彼の一番の関心は「心」である。
このような方が、外務副大臣であることは、国家の希望である。

僕は自民党の支持者ではない。
とくに支持政党はない。
政党ではなく「政治家個人の資質」に着目している。
高い志と、素晴らしいビジョンを持っている政治家がいくらがんばっても、我々一般人が、それを理解し共有できなければ、社会は変わらない。
本来、政治家は未来と希望を与えるためのコミュニケーターでなければならないはずだが、
素晴らしい政治家が 必ずしも素晴らしいコミュニケーターであるわけではない。
だから、ビジョンも夢も広がらない。
投票率が戦後最低を記録したのは、必然なのかもしれない。

政治家には政治家の役割がある。
しかし民間人の我々も、国のためにできることがある。
特に、エンターテイメントがカバーできる領域は大きい。
イスラエルでも、敵対するパレスチナ人、ユダヤ人双方の人々から言われた。
「音楽だから伝わった」と。
アートや創造性、エンターテイメントは、自己満足ためではなく、伝えるべきことを運ぶ手段として大きな力を発揮する。
僕はHEAENESEの活動を通し、素晴らしい方々とともに力を合わせ、国づくりに参画できる機会を与えられていることを光栄に思っている。

僕は僕のやり方で、政治家にはできないことをやっていこうと想いをあらたにした夜だった。

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