2014年10月23日

とにかく圧倒された初の学校公演!
体育館は興奮のるつぼに。

エルサレム市役所を通してスケジュールされた学校公演。
HEAVENESEは、アメリカでも日本でも、子供たちのために演奏できることをこの上のない喜びであると感じています。
活動を始めた当初、まさか子供たちがこんなにHEAVENESEのファンになってくれるとは思いもよらなかったのです。
けれども、振り付けを覚えたり、メンバーのようになろうとオリジナルな衣装に身を包んだ子供たちが、客席で一緒に踊り踊ってくれる姿をみるたびに、自分たちは子供たちに好かれるのだと、あとから気づいたのでした。

アメリカでも学校公演は、メンバーにとって本当に大きな喜びでした。とくにNYハーレムの黒人の子供たちの大熱狂は、今も記憶に焼き付いています。
そんな経験をしてきたHEAVENESEだけに、イスラエルでも 学校を訪問し、子供たちの前で演奏することは、渡航以前からの希望であり、HEAVENESEサイドから日本大使館を経由して、エルサレム市にお願いして実現したものでした。

10月末とは思えない真夏のような日照り。
まるでカリフォルニアのような気候。
午前11時から、西エルサレムに位置する "Ziv - Sieff and Marks School"
20日行なわれたレセプションに、校長先生初め関係者数名が HEAVENESEを観に来ていて、太鼓だけの短いバフォーマンスに感動し、さらに、2日前にスタッフが打ち合わせに行った際、HEAVENESEが 発信している「和の精神」や、ビジョンを聞い目に涙を浮かべて喜んでくれたというのです。
「話ちゃいけないタブーもない。想いっきりぶつけて下さい」
そんなメッセージが事前に伝わって来ていました。
否が応でも気持ちが盛り上がります。

マレ&久美子を乗せた車の到着が、交通の事情で遅れたにも関わらず、全校生徒が期待して待っていた体育館。
メンバーが登場すると、あっと驚くほどの大歓声と拍手。
演奏前からその興奮はすでにピークに達していました。
オープニングの、いつものナレーションが流れますが何も聞こえませんん。もはやナレーションの意味はありませんでした。

バンドより遅れてボーカルチームが登場すると、熱狂のボルテージはさらにアップ。
ラッセラーのお囃子からYou are Goodで開演するというイスラエル仕様のセットリストです。
小学生から高校生までが一同に介した体育館で、生徒たちはHEAVENESEの一挙一動に釘付けになっていました。

「どーよ」のかけ声に「いーよ」 の大絶叫が返ってきます。
三味線Duoから太鼓Duoへ。子供たちも熱狂しているけれども、校長先生も終止笑顔で、生徒たちの様子を確認しながら、楽しんでいます。
生徒たちが喜んでいる姿が嬉しそうです。
マレの口から、震災後、イスラエル軍が日本のために大規模な支援を展開してくれたことについてお礼が述べられると生徒たちから喝采がおきました。

そして、元々は予定されていなかったコント。
学校だし、子供たちのためにはぶっつけ本番でやった方がいいだろうと、開演直前の舞台裏で急遽打ち合わせをして、即席の寺子屋コントをやりました。
そろばんの演奏から、イスラエル民謡のハヴァナギラに続き、ぐるぐるまわって小池が倒れるという、しょうもないギャグ。
エンディングは龍がオペラ調に歌うという演出で、最後は「トダー(ありがとう」と叫んで終わるというもの。メンバー的には、どうしようもないほど、うまくいってない即席でした。
それでも生徒たちは大喜びで大笑い。教師たちも笑ってくれました。
笑いは世界共通です!

そして大切な「メッセージタイム」
HEAVENESEメッセンジャーマレは語りました。
「この学校には、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が和合しながら学んでいる。その現実は世界に対する素晴らしいメッセージです」
生徒たちは大きな拍手で答えてくれました。
その後、LIFTで締めくくり、最後にはハイファで待っていた「奇跡の太鼓物語」をシェアしてから3N1で終わりました。

演奏が終えると、校長が生徒に向かってしばらく話しをしていました。どうやら、マレが話したメッセージの内容を、英語ができない生徒たちのためにヘブライ語で要約していたようです。
要所要所で拍手がわき起こっていました。

 

最後に、母親が日本人だという生徒から、記念品と感謝状がHEAVENESEに手渡されました。
校長先生の挨拶があって、授業が終わると、あっと驚くことがおこりました。

スタンドから立ち上がった子供たちがいっせいにメンバーに向かって突進し始めたのです。
一体何が起ったのか、一瞬立ちすくみます。
みな我れ先にと体育館の出口に向かうのだろうか・・すると、みなが口々にメンバーに近づき叫び始めました。
「一緒に写真撮って!!」
誰よりも先に、一番最初に写真を撮ろうと、校長先生の終わりの合図とともに全速力で突進してくる子供たちの純真さに、メンバー一同心をを打たれたのでした。

学校が用意してくれた昼食は「これぞイスラエル」と言えそうなファラファル。
校長チョイスで、このあたりで「一番美味しい」という太鼓判付き。とはいえ、これはエルサレム市から提供されたもの。
本当に感謝です。

ファラフェルをゆっくり味わう暇もなく、メンバーは、急遽決まったプライベートスクール『Ankori』へと急ぎました。
ビルの1フロアだけの小さな学校です。
このフロア内では、フルメンバーでショーをやるのは不可能なので、急遽ビルの目の前の広場で演奏することになりました。学校の生徒たち以外にも、町行く人々を対象にしたストリートパフォーマンスとなりました。
短いパフォーマンスの時間でしたが、多くの方が足を止め演奏に耳を傾け、マレが「平和のために日本から来た」と短く語ったメッセージに共感してくれた人々が沢山話しかけてきてくれました。
イスラエルの人々は、とにかく人なつこく、日本人だとわかると、本当に嬉しそうに話しかけてくれるのです。
まだイスラエルにきて数日ですが、私たちはすでに、圧倒されてしまいました。
もちろん、長い歴史を刻んで来た旧市街の重厚な雰囲気や城壁、あるいは世界中がから集まる人々の活気もそうですが、なによりも、
純朴で親しみやすい人々の心にです。


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