2014.12.16 SHIZUOKA GRANSHIP

5つの都市を巡る今回のツアーの中で、最も楽しみにしていた場所。それが静岡でした。
国内ツアーの中に組み込まれながらも、この日の公演は主催者があってHEAVENESEはゲスト扱い。
このイベントは毎年静岡市長が文化人、タレントを招いて、静岡の未来を語り合うフォーラムとして開催しているものなのですが、
今年は初の試みとして音楽ライヴ。そして、HEAVENESEに出演の出演以来が来たのでした。
静岡市、未来、HEAVENESE、一体何が生まれるのでしょうか!?

冷たい小雨が降る静岡市。開発地域にそびえる巨大なホールグランシップに3000人に及ぶ観衆が集まりました。
何もかもが巨大なステージ。間違いなくHEAVENESE史上、屋内最大規模の会場です。

1.シルクロード

この日、主催者との打ち合せの中で、普段に無い演出が多く試みられましたが、その最たるものが1曲目に「シルクロード」をもってきたことでしょう。
前日の名古屋のように「ALL OF ME」などアッパーチューンで派手スタートせず、敢えてバラードで荘厳に切り出したのです。
これが物の見事にマッチし、あたかも大河ドラマのオープニングの如く、HEAVENESE静岡ステージが始まりました。
HEAVENESEのコンサートのオープニングに必ず流れる映像に登場する「箱」。
この箱からメンバーが登場するという演出が、7月のブルーシアター公演で初めてお披露目しましたが、その日以来二度目のこの登場が、静岡で実施されました。
今回は忍者アクロバットのTEAM TADOTAが初の6人編成。所作につづいて、忍者が現れ忍法を使って箱を空けるという演出です。
巨大なステージの真ん中におかれた箱からボーカルの5人が幻想的に登場し、シルクロードへと続きました。
どうしてもシルクロードからのスタートに拘った主催者さん曰く、このオープニングは「完璧!」でした。

2.Mighty Wind

3rdシングル「生まれる前にいた場所へ」のカップリング曲。定番曲の振り付けを、三千人の聴衆がともにやってくれた光景は壮観でした。

3.津軽三味線
4.忍者アクロバット

広い会場に力強く響き渡った津軽三味線デュオ。
そして、広いステージを縦横無尽に駆け巡った忍者たち。
この日ばかりは、天上にぶつかる心配も、ミュージシャンにぶつかる心配もありませんでした!
息もつかせぬ展開に3000人の聴衆は完全にHEAVENESEワールドに引き込まれていきました。

5.生まれる前にいた場所へ

徳川家康のお膝元「駿府」静岡市民に向けて語られた奇跡の天下泰平ストーリー。
そのトークから、HEAVENESEの代表曲の一つ「生まれる前にいば場所へ」。
この日1度目のこの曲によって、奇跡のクライマックスへ布石が打たれました。

 ↑ギネス申請中太鼓!でかい!!

6.Together

実は、今年7月のブルーシアター公演で聴いた田辺市長のたってのリクエストでメニューに組み込まれました。
サビで大太鼓が響いたとき「感動して涙が溢れた」のだそうです。
市長の心に触れた歌詞と音。静岡市民にはどのように響いたでしょうか。
再リリースが待たれる1曲です!

7.特大太鼓ソロ

HEAVENESEの和太鼓奏者関根まことが、今回の為に持ち込んだ個人所有最大ギネス記録申請中の大太鼓。
Together演奏中にステージ真ん中にゆっくりと移動してきた大太鼓も、グランシップのステージには可愛らしく見えます。
しかし、そばにいたメンバーには、その音圧が半端なく直撃!
ギネス級の太鼓を静岡の皆さんに楽しんで頂きました。

8.3N1

第二部に入る前のラストを飾ったのは、やっぱり太鼓。日本人は太鼓には特別な反応をしまします。

VTR城内実物語
トークセッション

45分程のHEAVENESEのステージが終わり、一瞬にして会場は暗転。
スクリーンには「信念の男」衆議院議員城内実氏のドキュメントが映し出されます。
そして舞台中央には田辺市長が登場、まるで米国大統領選挙イベントを思わせるエンターテイメント。
そして呼び込まれる形で城内議員とマレ。いよいよ議員・市長・ミュージシャンの三者トークが開始です。

HEAVENESEの歩みは良き理解者と出会いの積み重ねです。
グラミー受賞者のアンドレ・クラウチ、スーパースター、シーラEとの出会い。
全く予想もしていなかった素晴らしい人物との出会いと、お互いの友情が数々の奇跡を生んできました。
そして、このイベントの前々日に選挙を終えたばかりの城内実氏との出会いも、私たちとっては大きなものとなりました。
衆議院議員で外務副大臣でもある彼の推薦によって、今回の田辺信宏静岡市長と出会い、この日のステージが実現したのです。

この日のある意味目玉、現役市長と外務副大臣、そしてHEAVENESEマレによるパネルディスカッション。
7月のブルーシアター公演を観て下さった田辺市長はトークも絶好調、静岡市政の未来と平和都市のありかたを城内議員と大いに語り、話しの輪に加わったマレにも海外経験を踏まえ貴重なトークを繰り広げました。

音楽を通じて日本の心を伝え、イスラエルでは平和の使者として活躍したHEAVENESE。
これらの活動では、どうしても政治の世界を無視する事は出来ないのが現実です。
私利私欲を越えた、国と世界を憂う政治家との出会いは、HEAVENESEにとって大切なものになりました。
市長や外務副大臣と対当未来を論じ、人々に平和とは何かを発信する・・・まさにただの音楽バンドではないHEAVENESEだからこそできる
真骨頂です。

ちなみに、駿府城がある徳川家康お膝元静岡で、マレは前から訴えたい事がありました。
それは、「徳川家康ノーベル平和賞推薦運動」の提案。
HEAVENESE BRIDGEに参加されている方ならご存知の通り、歴史上まれにみる平和都市を築いた家康公こそ、平和都市の創始者。
実は静岡とは、マレにとって深い思い入れのある土地だったのです。

9.you are good

田辺市長のクライマックストークの後には、感動の余韻をそのまま爆発させるHEAVENESE後半ステージがスタート。
ラッセラーのかけ声で、祭りの心からyou are goodへと続く流れはアメリカ用に演出されたもの。
それ以来、日本でも定番となりました。会場のボルテージも一挙に上がります。

10.LIFT

そして定番のLIFT。場内を埋めつくした「田辺カラー」の緑のサイリウム発光が波打ちます。
それにしても会場3000人殆どがHEAVENESEを観た事が無い方々のはず、しかしこの盛り上がりは何でしょう!?。

11.生まれる前にいた場所へ(合唱)

いよいよ、クライマックス、奇跡の瞬間がやってきました。
実は今年の7月ブルーシアター公演に田辺市長も含めイベント主催者方々数名が来場して下さいました。
そこで、市長は「Together」に感銘されたわけですが、もう1曲、主催スタッフの方が非常に気に入った曲、それが「生まれる前にいた場所へ」だったのです。

「あの曲を最後に皆で大合唱して終わりたい」
「え!?HEAVENESEのオリジナル曲ですよ、恐らく会場の人達は誰も知らない曲ですよ」
「だから、前半で1回演奏してもらって、最後にもう1回やるんですよ。一度聞いたらあの曲は忘れられないから、最後にもう1回で皆で歌うんです!」
「と、いうことは一日で2回同じ曲をやるわけですね?」
「そうです、普通やりませんか?」
やりませんね、と答えたものの、普通やらない事をやるのがHEAVENESE。面白い、一か八かの賭けに出て、やってみましょう!
というわけで実現した、まさしく前代未聞の一夜2回演奏の「生まれる前にいた場所へ」

「う〜ん、静岡の人はシャイなんですよ、なかなかライヴでも歌ったりしない」
HEAVENSEのドラマーイッキは静岡出身、ちなみに清水エスパルスユース出身。話しを聞いて顔を曇らせました。
せっかくの盛り上がった市長のイベントも、最後の最後でしらけてしまっては台無しです。
サッカーで言うなら、元日本代表監督オシムの言葉「リスクを冒せ」を実行することになったHEAVENESE、果たしてその結果は?

舞台袖で心配そうに聞き耳をたてる田辺市長と城内議員。
次の瞬間、「歌ってる、歌ってるよ!」城内議員が小走りで舞台ギリギリ客席が見える場所へ駆け寄ります。
つられて市長も駆け出し、お互いに驚きの表情を浮かべました「歌ってますね、いや〜すごいね」
来場者約3000と言われている場内のお客様が、最後の最後、マレの相手が誰であっても変わらないリードと、クミコの満面の笑顔のリードに合わせて「生まれる前にいた場所へ」の大合唱を実現してくれたのです。

「あなたにかえろう・・・うまれるまえにいた場所へ」
命の営みを望郷の思いに重ねて綴られた、この不思議な魅力をもつ1曲は、思い起こせば被災地陸前高田の黒崎神社で奉納された曲でした。
奉納演奏を目的とした音楽グループHEAVENESE誕生のきっかけとなった曲。
CD化の要望が最も多かったこの曲は、確かに老若男女あらゆる世代の人達に支持してもらっています。
しかし、それにしても素晴らしい奇跡の瞬間。この夜の出来事は、HEAVENESE史上忘れられない夜となりました。

終演後は販売コーナーに「生まれる前にいた場所へ」を買い求める方々が殺到、メンバーも駆けつけ大盛況となりました。
そんな人の波の中に、前述したHEAVENESEドラマーイッキの同級生で、現清水エスパルスのキャプテン杉山浩太選手もいらっしゃいました。
多難のシーズンを終えた戦士の休息に、HEAVENESEのステージは感動を与えたようです。

東京から新幹線で1時間もあれば行き交える静岡、これからHEAVENESEは何度と無く足を運ぶ事になりそうです。
東海道の要所で大きな足跡を残したHEAVENESEは、いよいよツアー前半最終地点、江戸赤坂BLITZへと向います。

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